分数の足し算・引き算をするとき、うまく通分できれば、早く問題を解くことができます。この記事では、小学生にもわかりやすく、分数の通分の裏ワザ・テクニックをご紹介します。計算スピードをアップするためにもおすすめの方法ですので、ぜひ参考にしてください。
1: 通分の基本理解
1-1: 通分とは何か
通分(つうぶん)とは、違う分母(ぶんぼ)をもつ分数たちを、同じ分母にそろえることです。
例えば、1/2と1/3は分母が違いますが、通分すると3/6と2/6のように分母を同じ数字にすることができます。
1-2: 分数の構成:分子と分母
分数は「分子(ぶんし)÷分母(ぶんぼ)」という意味があります。例えば3/4という分数は、「3を4で割った数」という意味です。分子は上の数字、分母は下の数字です。
3 ← 分子(上の数字)
-
4 ← 分母(下の数字)
1-3: 通分が必要な理由
分母が違う分数同士は、そのままでは大きさの比較や足し算・引き算ができません。だから、同じ土俵(どひょう)に立たせるために通分することが必要です。
2: 通分のやり方
2-1: 分母を揃える方法
通分するには、両方の分数の分母を同じ数にします。例えば、1/2と1/3を通分するなら、分母を6にします。すると1/2は3/6に、1/3は2/6になります。
2-2: 最小公倍数の求め方
分母をそろえるとき、できるだけ小さい数に合わせた方が計算が楽になります。そのためのコツが「最小公倍数」を使うことです。
最小公倍数は、次のようにして見つけることができます。
例:2と3の最小公倍数の見つけ方
- 2の倍数:2, 4, 6, 8, 10, 12…
- 3の倍数:3, 6, 9, 12…
- 共通する一番小さい数は「6」ですね! これが最小公倍数です。
2-3: 簡単な通分の3ステップ
ステップ1:分母の最小公倍数を見つける(例:6)
ステップ2:それぞれの分数を「新しい分母÷元の分母」倍する(例:6÷2=3 倍)
ステップ3:分子も同じ数だけ掛ける(分子×3倍)
例:1/2と1/3を通分する
- 2と3の最小公倍数は6
- 1/2 → (6÷2)=3倍(分子・分母をそれぞれ3倍する) → 3/6
- 1/3 → (6÷3)=2倍(分子・分母をそれぞれ2倍する)→ 2/6
3: 裏ワザで通分を簡単に
3-1: 最小公倍数じゃない場合の技
最小公倍数を求めるのが難しいときは、単純に分母同士を掛け算してもよいです。
例:2/5と3/7の通分
- 5と7を掛け算すると35(分母を35にそろえる)
- 2/5 → (35÷5)=7倍(分子・分母をそれぞれ7倍する)→ 14/35
- 3/7 → (35÷7)=5倍(分子・分母をそれぞれ5倍する)→ 15/35
3-2: 裏ワザ引き算の応用
さきほど紹介した「分母同士を掛け算」する方法は、分数の引き算でも使えます。
例:7/8 – 2/3 の場合
- 分母同士を掛け合わせる: 8×3=24
- 7/8を24に通分: (分子・分母をそれぞれ3倍)→ 21/24
- 2/3を24に通分: (分子・分母をそれぞれ8倍)→ 16/24
- 引き算: 21/24 – 16/24 = 5/24
この方法は、足し算・引き算の両方に使えるので、最小公倍数がわからないときは「分母同士を掛け算して通分する」と覚えておきましょう。
3-3: 楽に通分するテクニック
分数は「かけ算は簡単だけど、足し算は難しい」という言葉があります。
これは、次のようなことです。
- 分数のかけ算は通分しなくてもOK(そのまま掛け算計算できる)
- 分数の足し算・引き算は通分が必要(通分しないと計算できない!)
結論を言えば、分数は「足し算・引き算のときだけ通分する」と覚えておけばOKです。
4: 分数の通分に役立つ例題
4-1: 基本的な例題を解く
例:1/4 + 2/3 を計算してみよう
以下、解説です。
- 分母の最小公倍数: 4と3の最小公倍数は12
- 1/4を12に通分: 1×3=3, だから3/12
- 2/3を12に通分: 2×4=8, だから8/12
- 足し算: 3/12 + 8/12 = 11/12
4-2: 応用問題へのアプローチ
例:3/5 – 1/6 + 2/15 を計算してみよう
以下、解説です。
- 分母の最小公倍数: 5と6と15の最小公倍数は30
- それぞれを通分:
- 3/5 → 18/30
- 1/6 → 5/30
- 2/15 → 4/30
3.計算式: 18/30 – 5/30 + 4/30 = 17/30
4-3: 通分のコツをまとめてみる
- 分母が2つのときは分母同士の掛け算でもよい
- 分母が素数のときは必ず掛け算する(素数:1とその数しか割れない数字)
- 計算の答えは、約分できないかもチェックする。最後に分子と分母の公約数で割ればOK
(例:計算の答えが3/15 → 1/5に約分する:分子・分母をそれぞれ3で約分する)
5: 番外編:通分計算機の利用法
5-1: 通分計算機とは
通分計算機は、分数の通分を自動でやってくれる便利なツールです。でも、テストでは使えないので、あくまでも自分で計算できるようになることが大切です。
5-2: オンラインでの通分計算
インターネットで「分数 通分 計算機」と検索すると、以下のような通分計算機が見つかります。
どうしても解答に自信がないときは、通分計算機を使って解き方を確認するのもいいかもしれません(最初からツールに頼るのは×です)。
6: 通分の失敗を避けるために
6-1: 頻繁なミスとその対策
よくあるミスは以下の3つです。
- 分子だけ変えて分母をそのままにする → 分子も分母も同じ数をかけましょう
- 計算間違い → 九九をしっかり覚えておくのが間違えないコツです
- 約分し忘れ → 最後に約分できないかチェックするクセをつけましょう
6-3: 通分をうまくやるコツ
- 落ち着いて、一つずつステップを進めて計算する
(最小公倍数を見つける/分母同士を掛け算する → 通分する → 計算する、の3ステップ) - 計算は丁寧に(通分や足し算・引き算を丁寧にやる)
- 最後に答えを確認する習慣をつける(約分を忘れずに)
7: まとめ
分数の通分のやり方について解説しました。通分は特別な裏ワザがあるというよりも、基本的な計算のステップを覚えておくことがとても大切です。
通分計算の基本的な3ステップ(足し算・引き算のみ必要)
- それぞれの分母の最小公倍数を見つける(見つけられないときは、分母同士を掛け算する)
- それぞれの分母を1で出した数にそろえるため、分母・分子に同じ数を掛けて通分する
- 足し算・引き算して、最後に答えを約分する
この3ステップを覚えて、あなたも今日から通分マスターになっていきましょう。以上で「【小学生もわかる】分数の通分を簡単に解く裏ワザ」の記事を終わります。
ありがとうございました!
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