Face IDが使えないときは、パスコードで解除できます。パスコードも忘れた場合は、変更後72時間以内なら以前の番号で復旧できることがあります。
突然iPhoneの顔認証が反応しなくなると、仕事の連絡や家族とのやり取りもできず、焦ってしまいますよね。
この記事では、Apple公式の案内と2026年に公開された解説記事をもとに、Face IDが使えない原因と対処法7選、顔認証の無効化、パスコードを忘れた場合の復旧方法を分かりやすく整理します。
Face IDを解除する方法は?まず3つの状況を確認
Face IDが使えなくなったときは、パスコードを覚えているかどうかによって、選ぶべき対処法が変わります。
最初に確認したいのは、パスコードが分かる場合、最近変更した場合、完全に忘れた場合の3つです。
パスコードが分かる場合は初期化せずに解除できる
Face IDが反応しなくても、設定済みのパスコードが分かれば、通常はそのままiPhoneの画面ロックを解除できます。
ロック画面で上にスワイプし、パスコードの入力画面が表示されたら、設定している番号を入力しましょう。
顔認証を使わずに解除しても、写真や連絡先、LINEのトーク履歴などが消えることはありません。
また、Face IDの設定を変更したり、顔情報を登録し直したりすることも可能です。
ただし、「盗難デバイスの保護」が有効な場合は、一部の重要な設定変更に生体認証が必要になることがあります。
最近パスコードを変更した場合は72時間以内の復旧を確認
iOS 17以降には、パスコードを変更した直後に新しい番号を忘れてしまった場合の救済機能があります。
変更から72時間以内で、以前のパスコードを覚えているなどの条件を満たせば、端末を消去せずにアクセスを回復できる場合があります。
これは、Appleが提供している正規の「パスコードのリセット」機能です。
すべてのiPhoneで利用できるわけではありませんが、初期化する前に確認しておきたい方法ですね。
パスコードを完全に忘れた場合は原則として消去・復元が必要
Face IDが使えず、現在のパスコードも以前のパスコードも分からない場合は、原則としてiPhoneを消去して再設定する必要があります。
端末内のデータは消去されるため、バックアップやiCloudの同期状況が重要になります。
状況別の対応を整理すると、次のとおりです。
現在の状況 最初に試す方法 データ消去
Face IDが使えないがパスコードは分かる パスコードを入力 不要
最近パスコードを変更して忘れた 72時間以内の旧パスコード復旧 条件を満たせば不要
パスコードを完全に忘れた Appleの正規手順で消去・復元 原則必要
Face IDだけ一時停止したい サイドボタンと音量ボタンを操作 不要
顔認証を使わない設定にしたい Face IDの機能別設定を変更 不要
顔情報を削除したい Face IDをリセット 不要
結論として、パスコードが分かるなら初期化は不要です。最近変更したなら72時間以内の復旧を確認し、それ以外は消去・復元を検討しましょう。
この順番を知っておくと、必要のない初期化を避けやすくなります。
Face IDにパスコードなしで突破できる裏ワザはある?
Face IDは、Appleが2017年発売のiPhone Xから導入した顔認証機能です。
TrueDepthカメラシステムを利用し、顔の奥行きや赤外線画像などの情報から本人確認を行います。
Appleによると、顔の情報は数学的なデータに変換され、端末内のSecure Enclaveと呼ばれる安全な仕組みによって保護されています。
顔認証のために顔の情報がiCloudへ保存されたり、Appleへ送信されたりする仕組みではありません。
また、Face IDを利用するには、あらかじめパスコードを設定する必要があります。
つまり、Face IDはパスコードの代わりになる独立した鍵ではなく、日常のロック解除を便利にする補助的な認証方法なのです。
そのため、Face IDとパスコードの両方を無条件に回避し、データを確実に残したまま解除する一般向けのApple公式機能はありません。
インターネット上で紹介されている「裏ワザ」についても、実際にはパスコード入力や端末の初期化を必要とする方法が少なくありません。
私は、解除方法を探すときほど、「何を解除するのか」と「データが残るのか」を最初に確認することが大切だと考えています。
Face IDが使えない原因は?今すぐ試せる対処法7選
Face IDが突然反応しなくなっても、必ずしも故障しているとは限りません。
設定の変更、カメラ周辺の汚れ、顔の位置、一時的なソフトウェアの不具合などが原因になっている場合があります。
2026年3月27日に公開されたAiseesoftの高木晴子さんによる解説記事では、Face IDを解除できない場合の対処法が10項目に整理されています。
パスコードの利用、Face IDの設定確認、顔情報の再登録、カメラの清掃、再起動、iOSの更新、端末の初期化、Appleサポートへの相談などが取り上げられています。
また、同記事ではパソコン向けの「Aiseesoft iPhone ロック解除」も紹介されています。
ただし、初期化や第三者製ソフトによる画面ロック解除は、通常の顔認証トラブルとはデータ消去のリスクが異なります。
そこで、この記事ではAppleが案内する一般的な確認方法を優先し、データを消さずに試せる7つの対処法として整理しました。
1. パスコードを入力してロックを解除する
まず試したいのは、設定済みのパスコードによる解除です。
Face IDが認識しない場合でも、正しいパスコードを入力すれば、通常はiPhoneを操作できます。
また、Appleはセキュリティ上の理由から、顔認証が正常でもパスコード入力を求める場合があります。
代表的なのは、次のような状況です。
- iPhoneを起動または再起動した直後
- 48時間以上ロック解除していない場合
- Face IDによる認証に5回連続で失敗した場合
- 過去6日半パスコードで解除しておらず、直近4時間もFace IDで解除していない場合
- 緊急SOSなどに関連する操作を行った場合
- セキュリティ上、パスコードによる確認が必要になった場合
特に再起動した直後は、最初のロック解除でパスコードが必要になります。
顔認証が故障したわけではないため、慌てずに番号を入力してくださいね。
2. Face IDの設定がオフになっていないか確認する
パスコードでロックを解除できたら、Face IDの設定を確認しましょう。
操作は次のとおりです。
1. iPhoneの「設定」を開きます。
2. 「Face IDとパスコード」を選択します。
3. パスコードを入力します。
4. 「Face IDを使用」の項目を確認します。
5. 「iPhoneのロック解除」がオンになっているか確認します。
この設定がオフになっていると、顔認証の機能自体に問題がなくても、画面ロックの解除には利用できません。
また、特定のアプリだけFace IDが使えない場合は、アプリ側の認証設定も確認しましょう。
画面ロックは解除できるのにアプリだけ認証できない場合、iPhone全体の故障ではない可能性があります。
3. TrueDepthカメラ周辺を清掃する
Face IDは、iPhoneの画面上部にあるTrueDepthカメラシステムを利用しています。
カメラ周辺に指紋や皮脂、ホコリなどが付着していると、顔を正しく認識できない場合があります。
柔らかく清潔な布を使い、画面上部を優しく拭いてみましょう。
また、保護フィルムやケースがカメラ部分を覆っていないかも確認してください。
特に、保護フィルムを貼り替えた直後からFace IDが使えなくなった場合は、フィルムの位置や対応状況を確認する価値があります。
清掃するときは、センサー周辺を強く押したり、無理に部品を取り外したりしないようにしましょう。
4. 顔の角度やiPhoneとの距離を見直す
Face IDは、顔の位置やカメラとの距離によって認証しにくくなる場合があります。
Appleは、一般的な利用時に顔とiPhoneを約25〜50cm離すことを目安として案内しています。
次の点を確認してみてください。
- 顔がカメラの認識範囲に入っているか
- iPhoneを顔に近づけすぎていないか
- 前髪や帽子などで顔が大きく隠れていないか
- サングラスなどが目元の認識を妨げていないか
- 注視が必要な設定の場合、画面を見ているか
Face IDは赤外線を利用するため、暗い場所でも認証できるように設計されています。
そのため、部屋が暗いことだけを原因と考える必要はありません。
また、iPhone 12以降の対応モデルでは、iOS 15.4以降で「マスク着用時Face ID」を利用できます。
この機能は主に目の周囲の特徴を利用するため、対応モデルと設定条件を満たしていれば、マスクを着けた状態でも認証できる場合があります。
ただし、サングラスなどで目元が隠れている場合は、利用できないことがあります。
5. iPhoneを再起動する
設定やカメラに問題が見つからない場合は、iPhoneを再起動してみましょう。
一時的なソフトウェアの不具合であれば、再起動によって改善する可能性があります。
Face ID搭載の一般的なiPhoneでは、次の手順で操作します。
1. サイドボタンと、いずれかの音量ボタンを同時に押し続けます。
2. 電源オフのスライダが表示されたら、ボタンを離します。
3. スライダを操作して電源を切ります。
4. しばらく待ってからサイドボタンを押し、iPhoneを起動します。
再起動後は、最初のロック解除でパスコードが必要です。
これは正常な動作なので、再起動した直後にFace IDが使えなくても、故障と判断しないようにしましょう。
なお、ボタンを長く押し続けると緊急SOSに関する動作につながる場合があります。
電源オフのスライダが表示されたら、画面を確認してボタンを離してください。
6. iOSをアップデートする
Face IDの不具合がソフトウェアに関係している場合は、iOSの更新によって改善する可能性があります。
更新を確認する手順は次のとおりです。
1. 「設定」を開きます。
2. 「一般」を選択します。
3. 「ソフトウェアアップデート」をタップします。
4. 利用可能な更新があれば、画面の案内に従います。
更新する前には、バックアップの状況を確認しておきましょう。
また、十分なバッテリー残量と安定した通信環境を用意すると安心です。
ただし、iOSを更新すればすべてのFace IDトラブルが解消するわけではありません。
カメラシステムの故障が原因の場合は、修理などの対応が必要になることがあります。
7. Face IDをリセットして再登録する
ここまでの方法で改善しない場合は、Face IDの再登録を検討しましょう。
操作は次のとおりです。
1. 「設定」を開きます。
2. 「Face IDとパスコード」を選択します。
3. パスコードを入力します。
4. 「Face IDをリセット」をタップします。
5. 「Face IDを設定」を選択します。
6. 画面の案内に従って顔を登録します。
「Face IDをリセット」は、登録されている顔認証情報を削除する操作です。
写真や連絡先などを含むiPhone全体の初期化とは異なります。
また、Appleには「もう一つの容姿を設定」という機能もあります。
普段の見た目と異なる状態で認証しにくい場合は、利用を検討してもよいでしょう。
ただし、「Face IDを利用できません」と表示される場合や、顔の登録画面が正常に進まない場合は、TrueDepthカメラシステムの故障も考えられます。
さらに、盗難デバイスの保護が有効な場合は、Face IDの登録変更に追加の本人確認が必要になることがあります。
その場合は無理に操作を繰り返さず、Appleサポートへ相談してください。

Face IDをオフにするには?一時停止・機能別無効化・リセットの違い
Face IDを使いたくない場合は、一時停止、機能別の無効化、顔情報のリセットという3つの方法があります。
それぞれ操作後の状態が異なるため、目的に合わせて選ぶことが大切です。
2026年7月13日に公開されたProtonのJessica Bernardさんによるガイドでも、Face IDを無効にする方法や、プライバシーの観点から使い分ける考え方が紹介されています。
Face IDを一時的に停止する方法
次のロック解除だけFace IDを使わず、パスコード入力に切り替えたい場合は、ボタン操作で一時停止できます。
Appleが案内する基本的な操作は次のとおりです。
1. サイドボタンと、いずれかの音量ボタンを同時に押し続けます。
2. 電源オフなどのスライダが表示されたら、ボタンを離します。
3. 必要に応じてサイドボタンを押し、iPhoneをロックします。
4. 次回のロック解除時にパスコードを入力します。
この操作では、登録済みの顔情報は削除されません。
正しいパスコードでロックを解除すると、通常はFace IDを再び利用できるようになります。
一時停止は、Face IDの設定を変更したくない場合に便利ですね。
Face IDの機能別設定をオフにする方法
顔情報を残したまま、特定の機能だけFace IDを使わないようにすることもできます。
「設定」から「Face IDとパスコード」を開き、「Face IDを使用」の項目を確認しましょう。
設定できる主な機能は次のとおりです。
- iPhoneのロック解除
- iTunes StoreとApp Storeでの認証
- ウォレットやApple Payに関する認証
- パスワードの自動入力
- Face IDに対応したその他のアプリ
たとえば、「iPhoneのロック解除」をオフにすると、画面ロックの解除にはパスコードを使うようになります。
一方、ほかの機能については、設定に応じてFace IDを引き続き利用できます。
顔認証をすべてやめる必要がない場合は、この方法が使いやすいでしょう。
Face IDの顔情報を完全に削除する方法
登録されている顔情報そのものを削除したい場合は、「Face IDをリセット」を利用します。
ただし、機能別設定のスイッチをオフにすることと、顔情報を削除することは別の操作です。
違いを整理すると、次のようになります。
操作 顔情報 その後の認証 写真などのデータ
一時停止 残る パスコード入力後に再利用可能 残る
機能別の無効化 残る オフにした機能では利用しない 残る
Face IDをリセット 削除される 再登録が必要 残る
iPhone本体の初期化 削除される 端末の再設定が必要 端末内データは消去
この比較から分かるのは、Face IDの設定変更とiPhone本体の初期化では、データへの影響が大きく異なるということです。
私は、顔認証が使えないだけなら、いきなり端末を初期化する必要はないと考えています。
まずは、データを残せる方法から順番に確認する方が安心ですね。
Apple WatchでFace IDの代わりに解除できる?
対応するApple Watchを利用している場合は、マスクやサングラスの着用時などに、iPhoneのロック解除を補助する機能を使えることがあります。
利用には、対応するiPhoneとApple Watch、OSのバージョン、パスコード、装着状態などの条件があります。
ただし、Apple Watchによるロック解除は、すべての本人確認を代わりに行うものではありません。
たとえば、Apple Payなどの支払い認証には、それぞれの認証条件があります。
画面ロックを解除できることと、支払いを承認できることは分けて考えましょう。
パスコードを忘れたら?72時間以内の復旧と初期化の正規手順
Face IDが使えず、パスコードも忘れてしまった場合は、顔認証の設定を変更するだけでは解決できません。
まず確認したいのは、iOS 17以降の旧パスコードによる復旧機能が使えるかどうかです。
利用できない場合は、Appleが案内する消去・復元の方法を検討します。
iOS 17以降なら72時間以内に旧パスコードで復旧できる場合がある
AppleはiOS 17で、パスコード変更後に新しい番号を忘れてしまった場合の救済機能を導入しました。
Appleサポートの「iPhoneやiPadの新しいパスコードを忘れた場合に以前のパスコードを使用する」という案内で説明されている機能です。
2026年10月13日時点で確認対象となる基本条件は、次のとおりです。
- iOS 17以降の対応環境であること
- パスコード変更から72時間以内であること
- 変更前のパスコードを覚えていること
- 以前のパスコードが無効化されていないこと
パスコードを変更すると、以前の番号を一定期間利用できる猶予が設けられます。
ただし、以前のパスコードを直ちに無効化している場合は、この機能を利用できません。
また、72時間が経過した場合も、以前のパスコードによる復旧はできなくなります。
旧パスコードを使った復旧手順
Appleが案内する基本的な流れは次のとおりです。
1. ロック画面でパスコードの入力に失敗し、「iPhoneは使用できません」などの画面が表示される状態にします。
2. 画面に「パスコードをお忘れですか?」が表示されたらタップします。
3. 「以前のパスコードを入力」を選択します。
4. 変更前のパスコードを入力します。
5. 画面の案内に従い、新しいパスコードを設定します。
Appleの案内では、通常、パスコードの入力に5回失敗すると、利用可能な環境で「パスコードをお忘れですか?」が表示されます。
ただし、画面表示や利用できる選択肢は、iOSのバージョンや端末の状態によって異なります。
「パスコードをお忘れですか?」が表示されても、必ず旧パスコードによる復旧を選べるとは限りません。
また、分からない番号を何度も試すと、ロック時間が長くなったり、端末が使用できない状態になったりすることがあります。
設定によっては、パスコードの入力に10回連続で失敗した場合にデータを消去する機能もあります。
そのため、心当たりのない番号を繰り返し入力することは避けましょう。
この復旧機能は、過去に使ったすべてのパスコードを無期限に利用できる仕組みではありません。
直近の変更に対する、期限付きの救済方法だと理解しておくことが大切です。
旧パスコードが使えない場合はロック画面から消去できる?
旧パスコードによる復旧ができない場合は、Appleが案内する端末の消去方法を確認します。
iOS 17以降の対応環境では、ロック画面の「パスコードをお忘れですか?」から、デバイスのリセットへ進める場合があります。
この方法では、Apple Accountのパスワードや通信環境など、所定の条件を満たす必要があります。
また、iOS 15.2以降の一部の環境でも、ロック画面から端末を消去できる機能が提供されています。
ただし、画面表示や利用条件はiOSのバージョンによって異なります。
操作するときは、現在のiPhoneに表示される案内を優先してください。
ここで注意したいのは、旧パスコードによる復旧と、端末の消去は別の操作だということです。
旧パスコードによる復旧では、条件を満たせばデータを残せる場合があります。
一方、端末の消去を選択すると、iPhone内のデータや設定が削除されます。
確認画面の内容をよく読んでから進めましょう。
パソコンを使ってiPhoneを復元する方法
ロック画面から消去できない場合は、MacやWindowsパソコンを使ってiPhoneを復元する方法があります。
Appleサポートの「iPhoneのパスコードを忘れた場合にMacまたはWindowsパソコンを使ってリセットする方法」では、リカバリーモードを利用した手順が案内されています。
基本的な流れは、iPhoneの電源を切り、機種に応じたボタンを押しながらパソコンへ接続し、復元を実行するというものです。
ただし、リカバリーモードに入る際に押すボタンは、iPhoneのモデルによって異なります。
代表的な違いは次のとおりです。
対象モデル リカバリーモードに入る際のボタン
iPhone 8以降の多くのモデル サイドボタン
iPhone 7・iPhone 7 Plus 音量を下げるボタン
iPhone 6s以前・iPhone SE第1世代 ホームボタン
この表は代表的なモデルの整理です。新しいモデルを含め、機種によって例外があるため、実際の操作前にはApple公式の機種別手順を確認してください。
Face ID搭載のiPhone 8以降の一般的な操作に該当するモデルでは、次の流れで進めます。
1. MacまたはWindowsパソコンと、対応するケーブルを準備します。
2. iPhoneの電源を切ります。
3. パソコン側でFinderやAppleデバイスアプリなど、必要なソフトを利用できる状態にします。
4. iPhoneのサイドボタンを押しながら、ケーブルでパソコンに接続します。
5. パソコンとケーブルの画像が表示されるリカバリーモードの画面になるまで、ボタンを押し続けます。
6. パソコン側でiPhoneを確認し、「復元」を選択します。
7. 消去と復元が完了したら、iPhoneを再設定します。
ここで注意したいのは、通常の再起動や強制再起動と、リカバリーモードへの移行を混同しないことです。
また、復元に必要なソフトウェアのダウンロードが長引き、iPhoneがリカバリーモードを終了した場合は、必要に応じて再度リカバリーモードへ移行します。
パソコンがiPhoneを認識しない場合は、ケーブルやUSBポートなどの接続環境も確認しましょう。
なお、設定画面から「すべてのコンテンツと設定を消去」を選ぶ方法は、通常どおりiPhoneを操作できる場合の初期化手順です。
パスコードを忘れてロック画面から進めない場合に、そのまま使える方法ではありません。
初期化すると写真やLINEのデータはどうなる?
iPhoneを初期化すると、端末内に保存されているデータや設定が消去されます。
そのため、バックアップがない場合は、写真や連絡先、アプリの情報などを復元できない可能性があります。
特に確認したいのは、次の情報です。
- 写真や動画
- 連絡先やカレンダー
- メモや保存したファイル
- LINEのトーク履歴
- アプリ内に保存したデータ
- 各種サービスへのログイン情報
iCloudで同期している情報や、バックアップに保存されているデータは、条件が整えば復元できる場合があります。
ただし、すべてのデータが自動的に戻るとは限りません。
たとえば、iCloud写真を利用している場合は、写真がクラウドに同期されているかどうかが重要です。
また、LINEのトーク履歴についても、LINE側のバックアップ設定や復元条件が関係します。
iCloudの同期とiPhoneのバックアップは異なる仕組みなので、混同しないようにしましょう。
私は、パスコードを忘れたときに最も避けたいのは、復旧方法を確認しないまま初期化してしまうことだと考えています。
特に、最近パスコードを変更した方は、旧パスコードによる復旧が利用できないかを先に確認してみてくださいね。
初期化してもアクティベーションロックは解除されない
iPhoneを初期化する場合は、「アクティベーションロック」にも注意が必要です。
「探す」が有効なiPhoneでは、端末を消去しても、以前の所有者のApple Accountによる確認が必要になる場合があります。
つまり、端末を初期化しただけで、誰でも自由に利用できるようになるわけではありません。
中古で購入したiPhoneなどでアクティベーションロックが表示された場合は、正規の所有者による解除や、Appleが定める手続きが必要です。
また、画面ロックのパスコードとApple Accountのパスワードは別の情報です。
どちらが必要なのかを確認してから、復旧作業を進めましょう。

Face IDが直らないときは修理が必要?解除ソフトと盗難デバイスの保護にも注意
Face IDが使えない場合は、設定やソフトウェアの問題だけでなく、TrueDepthカメラシステムの故障も考えられます。
また、「盗難デバイスの保護」が有効な場合は、パスコードを覚えていても、一部の重要な設定変更を進められないことがあります。
「Face IDを利用できません」と表示されたら修理を検討
Face IDの設定確認や再起動、iOSの更新などを試しても改善しない場合は、ハードウェアの問題が考えられます。
スマートクリア札幌駅アピア店の修理関連の解説でも、Face IDが使えなくなる原因として、設定の問題や一時的な不具合のほか、落下や水濡れによる損傷が挙げられています。
特に、次のような症状が続く場合は注意が必要です。
- 「Face IDを利用できません」と表示される
- Face IDの再登録ができない
- 落下したあとから顔認証が使えなくなった
- 水濡れのあとに認証できなくなった
- フロントカメラなどにも異常がある
TrueDepthカメラシステムは、複数の部品が連携して動作しています。
外見上は問題がなくても、内部の部品に不具合が生じている可能性があります。
このような状態で初期化を繰り返しても、故障が解消するとは限りません。
AppleサポートやApple正規サービスプロバイダへ相談し、点検や修理が必要か確認しましょう。
修理料金や対応内容は、機種、保証状況、故障の状態などによって異なります。
最新の条件はAppleの公式案内で確認してください。
盗難デバイスの保護が有効だとFace IDを変更できないことがある
AppleはiOS 17.3から、「盗難デバイスの保護」というセキュリティ機能を提供しています。
これは、iPhoneが盗まれ、第三者にパスコードまで知られてしまった場合などに、重要な情報や設定を守るための仕組みです。
Appleサポートの「iPhoneの盗難デバイスの保護について」では、追加の生体認証やセキュリティ遅延について説明されています。
保護が適用される状況では、保存済みパスワードへのアクセスなど、特定の操作でFace IDやTouch IDによる本人確認が必要になります。
また、Apple Accountのパスワード変更や重要なセキュリティ設定の変更などでは、約1時間の待機を挟んで、再び生体認証を求められる場合があります。
ただし、すべての操作に同じ制限が適用されるわけではありません。
盗難デバイスの保護には、自宅や勤務先などの「よく知っている場所」を考慮する設定と、場所にかかわらず追加の保護を要求する「常に」という設定があります。
前者では、よく知っている場所にいる場合、一部の追加認証やセキュリティ遅延が適用されないことがあります。
一方、「常に」を選んだ場合は、よく知っている場所でも追加の保護が適用されます。
ここで重要なのは、保護対象の一部の操作では、パスコードによる代替認証が認められないことがあるという点です。
そのため、Face IDが故障していると、パスコードを覚えていても、特定の重要な設定変更を進められない場合があります。
私は、この違いがFace IDトラブルで特に見落とされやすいポイントだと感じています。
画面ロックを解除できることと、すべてのセキュリティ設定を変更できることは同じではありません。
なお、盗難デバイスの保護をオフにする操作自体にも、適用条件に応じて生体認証やセキュリティ遅延が必要になる場合があります。
Face IDが故障している場合は、無理に解除を試みず、Appleサポートへ相談しましょう。
Aiseesoftの解除ソフトはデータを消さずに使える?
2026年3月27日に公開されたAiseesoftの高木晴子さんによる記事では、「Aiseesoft iPhone ロック解除」というパソコン向けソフトが紹介されています。
記事では、画面ロックの解除に加え、スクリーンタイム、Apple ID、モバイルデバイス管理(MDM)などに関連する機能が説明されています。
ただし、これらはすべて同じ種類のロックではありません。
たとえば、画面ロックはiPhone本体へのアクセスを制限する仕組みです。
Apple AccountはiCloudやApp Storeなどのサービスに利用するアカウントであり、アクティベーションロックは紛失や盗難に備えた端末の保護機能です。
また、スクリーンタイムはアプリや利用時間などの制限を管理する機能で、MDMは会社や学校などが端末を管理するための仕組みです。
そのため、ある種類の制限を変更できるからといって、すべてのロックを同じ方法で解除できるわけではありません。
特に、「データを消さずに解除できる」という説明には注意が必要です。
画面ロックのパスコードを忘れた場合でも、写真やLINEの履歴を確実に残したまま解除できると保証されているわけではありません。
2026年10月13日時点で、この記事ではAiseesoftの対象機種別・iOS別の解除成功率や、データ保持についての独立した実測結果を確認できていません。
そのため、特定のiPhoneで必ず解除できる、データが確実に残るといった評価はできません。
利用を検討する場合は、次の条件を提供元の最新案内で確認しましょう。
- 対応するiPhoneのモデル
- 対応するiOSのバージョン
- 解除対象となるロックの種類
- データ消去の有無
- 利用料金と返金条件
- 利用後のApple Account認証の必要性
会社や学校が管理するMDM端末については、管理者に相談することが適切です。
管理者の許可なく制限を取り除こうとすることは避けましょう。
私は、第三者製ソフトを利用する前に、Appleの正規の復旧手順を確認する方が、費用やデータ消失のリスクを判断しやすいと考えています。
Protonが紹介したFBI捜索事例から分かること
2026年7月13日、ProtonはJessica BernardさんによるFace ID無効化のガイドを公開しました。
このガイドでは、顔認証をオフにする理由として、認証トラブルだけでなく、プライバシー保護の観点も取り上げています。
記事で紹介されたのが、2026年1月に米国のFBIがワシントン・ポスト紙の記者ハンナ・ナタンソン氏の自宅を捜索した事例です。
Protonの説明によると、捜索に関する令状には、生体認証を用いた端末の解除を認める内容が含まれていたとされています。
ただし、令状が生体認証による解除を認めていたことと、実際にFace IDによる解除が成功したことは別の話です。
この記事では、令状の原文や実際の端末操作記録を独立して確認できていないため、どの端末がどの方法で解除されたかについては断定しません。
また、米国での法的な扱いを、そのまま日本に当てはめることもできません。
この事例から考えられるのは、Face IDをオフにする理由が、故障や使いにくさだけではないということです。
利用者の状況によっては、利便性よりもプライバシーを重視し、一時的にパスコード入力へ切り替える選択肢もあります。
ただし、顔認証をオフにすれば必ず安全性が高まるわけではありません。
パスコードを入力する機会が増えることで、周囲の人に番号を見られるリスクも考えられます。
普段はFace IDを利用し、必要な場面では一時停止するなど、状況に合わせて使い分けることが大切ですね。
Face IDトラブルを防ぐには?データを守るための備えと今後の考察
Face IDのトラブルを完全に防ぐことは難しくても、普段から準備しておくことで、突然使えなくなった場合の負担を減らせます。
特に大切なのは、パスコードの管理、バックアップの確認、Apple Accountの復旧手段を整えることです。
パスコードを忘れないように管理する
Face IDを使っていると、パスコードを入力する機会が少なくなります。
そのため、久しぶりに入力を求められたとき、番号を思い出せなくなることも考えられます。
ただし、パスコードは推測されにくいものを設定することが重要です。
誕生日や電話番号の一部など、第三者が推測しやすい番号は避けた方がよいでしょう。
また、パスコードを変更した場合は、新しい番号を確実に覚えておくことが大切です。
変更直後の72時間以内に利用できる救済機能は便利ですが、すべての状況で使えるわけではありません。
バックアップと同期状況を定期的に確認する
iPhoneを初期化する必要が生じた場合、バックアップの有無によって復元できる情報が変わります。
そのため、iCloudバックアップやパソコンへのバックアップを定期的に確認しておきましょう。
また、写真や連絡先などは、iCloudで同期している場合もあります。
ただし、同期している情報とバックアップに保存されている情報は同じではありません。
LINEのトーク履歴など、アプリ独自のバックアップが必要になる場合もあります。
私は、普段から使っているアプリほど、データの保存方法を一度確認しておくことが大切だと考えています。
トラブルが起きてから調べるより、余裕のあるときに準備しておく方が安心ですね。
Apple Accountの復旧手段も確認しておく
Apple Accountにアクセスできなくなると、iCloudのデータや各種サービスの利用にも影響する可能性があります。
Appleには、信頼できる人を「復旧用連絡先」として登録する機能があります。
これは、Apple Accountへのアクセスが難しくなった場合に、アカウントの復旧を支援する仕組みです。
ただし、復旧用連絡先を登録していても、iPhoneの画面ロックのパスコードを直接解除できるわけではありません。
画面ロックとApple Accountの復旧は、別の問題として考えましょう。
Face IDの便利さと安全性をどう考える?
ここまでの情報を整理すると、Face IDは単に顔を認識する便利な機能ではなく、iPhoneのセキュリティ全体と関係していることが分かります。
特に、盗難デバイスの保護が有効な場合は、顔認証の故障によって重要な設定変更が難しくなることがあります。
私は、Face IDの安全性を考えるとき、顔認証そのものの精度だけでなく、使えなくなった場合の復旧手段まで含めて考えることが重要だと思います。
たとえば、普段はFace IDを利用することで、電車やカフェなどでパスコードを入力する機会を減らせます。
一方、顔認証が使えなくなったときには、パスコードやバックアップが重要な役割を果たします。
つまり、顔認証とパスコードは、どちらか一方だけを重視すればよいものではありません。
それぞれの役割を理解しておくことで、便利さと安全性を両立しやすくなるのではないでしょうか。
解除方法を選ぶときは「データを残せるか」を基準にする
今回、Appleの案内に沿って対処法を比較すると、Face IDの設定変更と端末の消去では、データへの影響が大きく異なります。
一時停止、機能別の無効化、顔情報のリセットは、通常、写真や連絡先などを削除する操作ではありません。
一方、パスコードを完全に忘れた場合の消去・復元では、端末内のデータが失われます。
この違いは、解除方法を選ぶうえで非常に重要です。
私は、Face IDのトラブルに直面したときほど、「解除できるか」だけでなく、「何を残せるか」まで確認することが大切だと考えています。
また、Face IDが故障している場合は、何度も初期化するより、Appleサポートへ相談した方が適切な場合があります。
特に、落下や水濡れのあとから認証できなくなった場合は、ハードウェアの問題も考慮しましょう。
なお、この記事はApple公式資料と公開された解説情報を比較して整理したものであり、すべてのiPhoneモデルやiOSのバージョンで実機検証したものではありません。
画面表示や操作手順は機種やソフトウェアの更新によって変わるため、実際の操作ではAppleの最新案内も確認してください。
まとめ|Face IDが使えないときは正規の解除方法から確認しよう
Face IDが使えない場合は、まず設定済みのパスコードでロックを解除できるか確認しましょう。
パスコードが分かる場合は、カメラ周辺の清掃、設定確認、再起動、iOSの更新、顔情報の再登録などを順番に試せます。
また、Face IDを使いたくない場合は、一時停止や機能別の無効化を選ぶこともできます。
一方、パスコードを忘れた場合は、iOS 17以降の旧パスコードによる復旧機能が利用できないか確認することが重要です。
変更から72時間以内などの条件を満たせば、端末を消去せずに復旧できる場合があります。
それ以外の場合は、原則としてAppleの正規手順による消去・復元が必要になります。
第三者製の解除ソフトを検討する場合も、解除対象となるロックの種類やデータ消去の有無を慎重に確認しましょう。
また、「Face IDを利用できません」という表示が続く場合や、落下・水濡れのあとから認証できなくなった場合は、Appleサポートへの相談を検討してください。
Face ID、パスコード、Apple Account、バックアップは、それぞれ異なる役割を持っています。
この違いを理解しておくだけでも、突然のトラブルに落ち着いて対応しやすくなりますね。
忙しい毎日だからこそ、慌てて危険な方法を試すのではなく、自分の状況に合った安全な方法を選んでいきましょう。
よくある質問
Face IDをパスコードなしで解除する裏ワザはありますか?
Face IDとパスコードの両方を無条件に回避し、データを確実に残したまま解除できる一般向けのApple公式機能はありません。
ただし、iOS 17以降の対応環境では、パスコード変更後72時間以内などの条件を満たすと、以前のパスコードで復旧できる場合があります。
それ以外の場合は、原則として端末の消去・復元が必要です。
Face IDをオフにすると写真やLINEのデータは消えますか?
通常、Face IDの利用設定をオフにしたり、顔情報をリセットしたりするだけでは、写真や連絡先、LINEのデータは消えません。
ただし、iPhone本体を初期化すると端末内のデータが消去されます。
初期化する場合は、バックアップや同期状況を確認してください。
Face IDが突然使えなくなったら修理が必要ですか?
必ずしも修理が必要とは限りません。
まずはカメラ周辺の清掃、Face IDの設定確認、再起動、iOSの更新などを試してみましょう。
それでも「Face IDを利用できません」と表示される場合や、落下・水濡れのあとから認証できなくなった場合は、TrueDepthカメラシステムの故障も考えられます。
必要に応じてAppleサポートやApple正規サービスプロバイダへ相談してください。
執筆:結城 智秋(暮らしのアイデアライター)
記事更新日:2026年10月13日



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