パイナップルの切り方は、上下を落とし、縦に8等分してから芯と皮を取り除く4工程が基本です。初心者でも家庭の包丁で切り分けられます。
丸ごとのパイナップルを買ってみたものの、「硬い皮をどうむけばいいの?」「真ん中の芯は食べられる?」と迷ったことはありませんか?
この記事では、フードライターの浅野陽子さんやフルーツアーティストの平野泰三さんが紹介した切り方を参考に、基本の4工程、果肉を残しやすい裏ワザ3選、台湾パイナップルの芯の扱い方まで、初心者にも分かりやすく解説します。
パイナップルの切り方は?初心者でも簡単な基本4工程
パイナップルを初めて切るなら、縦に8等分してから芯と皮を取り除く方法がおすすめです。
大きな果実を細長いくし形に分けることで、硬い芯や皮の位置が分かりやすくなり、包丁を入れる場所も判断しやすくなります。
まず覚えたいパイナップルの切り方4ステップ
基本の手順は、次の4工程です。
1. 上下を切る:葉の付いた頭と底を切り落とす
2. 縦に8等分する:半分、4等分、8等分の順に切る
3. 芯を取り除く:中心の硬い部分を必要に応じてそぎ落とす
4. 皮を外す:皮と果肉の境目に包丁を入れ、茶色い芽も取り除く
最後に食べやすい大きさに切れば完成です。
芯が柔らかい品種なら、3番目の工程を省ける場合もあります。また、果実が小さければ6等分でも構いません。
作業時間はパイナップルの大きさや包丁の扱いに慣れているかによって変わるため、無理に急ぐ必要はありません。
この基本的な切り方は、2021年7月18日に公開されたフードライター・浅野陽子さんによるパイナップルの切り方を紹介する記事でも取り上げられています。
浅野さんは、桃の皮むきやグレープフルーツの果肉の取り外し方などに続き、家庭で丸ごとのパイナップルを扱う方法を紹介しました。
難しい飾り切りではなく、普段の台所で取り入れやすい点が魅力ですね。
8等分カットとらせん状カットはどちらが簡単?
パイナップルの代表的な切り方には、縦8等分と、表面の芽をらせん状に取り除く方法があります。
それぞれの違いを整理すると、次のとおりです。
比較項目 縦8等分カット らせん状カット
手軽さ 比較的簡単 手間がかかる
包丁操作 大きく切り分ける 細かな切り込みが必要
皮の処理 くし形にしてから外す 皮を薄くむいて芽を除く
果肉の残しやすさ 皮を厚く切ると減りやすい 果肉を残しやすい
仕上がり 食べやすいくし形 表面にらせん状の溝
おすすめの人 初心者・時短重視 果肉を大切に使いたい人
この比較は、それぞれの作業工程から整理したものです。実際に同じ条件で作業時間や果肉の重量を測定した結果ではありません。
筆者としては、初めて切る方は8等分、包丁操作に慣れていて果肉をなるべく残したい方はらせん状カットという選び方が合理的だと考えています。
どちらが優れているかではなく、使える時間や調理経験に合わせて選ぶことが大切ですね。
パイナップルを縦8等分にする方法は?皮と芯の取り方を詳しく解説
パイナップルを安全に切るために大切なのは、果実を安定させてから包丁を入れることです。
皮が硬く、形も丸いため、最初の下準備を丁寧に行うだけで作業しやすくなります。
切る前に準備するもの
特別なパイナップルカッターを用意する必要はありません。
家庭にある道具で基本の切り方を実践できます。
- よく切れる包丁
- 大きめのまな板
- まな板の下に敷く湿らせた布巾
- 果汁を受ける皿やバット
- カット後の果肉を入れる密閉容器
包丁は、果実の大きさに合った刃渡りのものを選びましょう。
切れ味の悪い包丁では余計な力が必要になり、硬い皮に刃が引っかかることがあります。
また、作業前にはパイナップルの表面を流水で洗ってください。
皮を食べない場合でも、包丁を通して表面の汚れが果肉に移る可能性があるためです。
皮の凹凸に汚れが残っている場合は、清潔な食品用ブラシなどで優しく洗うとよいですね。
まな板の下に湿らせた布巾を敷き、作業中に動かないことも確認しておきましょう。
手順①:葉の付いた頭と底を切り落とす
まず、パイナップルを横向きに寝かせます。
片手で果実を安定させ、葉の付いた頭の部分を包丁で切り落としましょう。
続いて反対側の底も切り、果実を立てたときにぐらつかないように整えます。
2018年7月31日に公開されたクックパッドニュース編集部の記事では、上下をそれぞれ約2cm切り落とす方法が紹介されています。
一方、ドールジャパンが2024年7月30日に公開したパイナップルのカット方法を紹介する記事では、上部を約1cm切り落とす方法が取り上げられています。
このように、切り落とす厚さには複数の目安があります。
果実の形や傷みの状態を確認しながら、必要な部分だけを切るとよいでしょう。
特に底の切り口が斜めになっていると、次の工程で果実が倒れやすくなります。
切り終わったら一度立ててみて、安定するか確認してくださいね。
手順②:縦半分から4等分、8等分に切る
上下を整えたら、底の平らな面をまな板に付けてパイナップルを立てます。
果実の中心を通るように、上から下へ包丁を入れて縦半分に切りましょう。
硬くて刃が進まない場合は、無理に押し込まないことが大切です。
包丁をいったん戻し、果実の位置を調整してから作業してください。
半分に切れたら、切り口を下にしてまな板へ置きます。
平らな面を下にすることで、丸い外側を下にした状態より安定させやすくなります。
そこから、それぞれをさらに半分に切って4等分にします。
最後に4つの果肉をそれぞれ半分にすると、細長い8つのくし形になります。
浅野陽子さんが紹介した方法でも、果実の大きさに応じて縦に6〜8等分する切り方が取り上げられています。
ここでのポイントは、最初から細かな角切りにしないことです。
くし形を保つことで、中心の芯と外側の皮が見分けやすくなります。

手順③:中央の硬い芯を取り除く
8等分したパイナップルを見ると、中心側に細長い芯があります。
一般的なパイナップルでは、周囲の果肉よりも繊維が密集しており、硬く感じられることがあります。
芯を取り除くときは、くし形の果肉をまな板の上に安定させましょう。
中心側の角に包丁を入れ、硬い部分を細長くそぎ落とします。
芯と果肉の境目が分かりにくい場合は、最初から厚く切り取る必要はありません。
少しずつ切り、食べにくい部分だけを除くと果肉を残しやすくなります。
なお、パイナップルの芯は必ず取り除かなければならない部分ではありません。
品種や個体によって硬さが異なり、柔らかければ食べられる場合もあります。
特に台湾産の台農17号などは、芯まで比較的柔らかいことで知られています。
芯の扱いについては、後ほど詳しく説明しますね。
手順④:皮と果肉の境目に包丁を入れる
芯を処理したら、最後に皮を取り除きます。
くし形のパイナップルを皮が下になるように置き、皮と果肉の境目を確認してください。
皮の内側には、茶色い点状の硬い部分があります。
これは一般に「芽」や「目」と呼ばれ、残っていると食べたときに口当たりが悪くなることがあります。
皮と果肉の間に包丁を入れ、刃をまな板とおおむね平行に保ちながら、少しずつ切り離しましょう。
長い果肉を一度に切り離すのが難しい場合は、先に短く分けてから皮を外しても構いません。
ドールジャパンの記事でフルーツアーティストの平野泰三さんが紹介した方法でも、皮と果肉の間に包丁を進めながら、向きを調整して切り離す工夫が取り上げられています。
ただし、慣れないうちは果肉を手に持ったまま包丁を動かさず、まな板の上で安定させて作業してください。
皮を外したら、茶色い芽が残っていないか確認しましょう。
残っている部分があれば、小さく切り取ります。
最後に一口サイズに切れば完成です。
浅野さんの記事では、くし形の果肉をさらに6等分ほどに切り分ける方法が紹介されています。
初心者が失敗しやすい3つのポイント
パイナップルを切るときに気をつけたいのは、次の3点です。
- 皮を薄く切りすぎる:茶色い芽が残り、食感が悪くなる
- 芯を厚く取りすぎる:食べられる果肉まで捨ててしまう
- 果実を不安定な状態で切る:包丁が滑り、けがにつながるおそれがある
特に最初のうちは、果肉を少しでも多く残そうとするより、安定した状態で切ることを優先しましょう。
果汁でまな板や手が滑りやすくなることもあるため、作業中はこまめに拭き取ると安心ですね。
私としては、初心者が最初に身につけたいのは、包丁を器用に動かす技術よりも、果実を安定させる順番を覚えることだと考えています。
この基本が分かれば、ほかの大きな果物を切るときにも応用しやすくなります。
パイナップルの切り方に役立つ裏ワザ3選とは?
基本の8等分に慣れたら、少し違った切り方も試してみませんか?
2018年のクックパッドニュース、2021年の浅野陽子さんの記事、2024年のドールジャパンの記事では、果肉を残しやすくする方法や、見た目を美しく仕上げる工夫が紹介されています。
ここでは、家庭でも取り入れやすい3つの裏ワザを紹介します。
裏ワザ①:葉をねじって取り外す
パイナップルの葉は、包丁で切らなくても、手でねじって取り外せる場合があります。
この方法を紹介しているのが、フルーツアーティストの平野泰三さんです。
平野さんは、タカノフルーツパーラーでの勤務などを経て独立し、果物の切り方や盛り付けの技術を伝えてきた人物として知られています。
2008年には、テレビ番組「TVチャンピオン2」のフルーツカット王選手権で優勝した経歴が紹介されています。
フルーツアカデミーの主宰者としても活動し、果物を美しく見せる技術を発信しています。
葉をねじって外す基本的な手順は、次のとおりです。
1. 葉の根元を上からしっかりつかむ
2. 反対の手で果実を支える
3. 葉と果実を逆方向にゆっくりひねる
4. 葉が外れたら、底を整えてカットする
この方法の利点は、葉の付いた頭の部分を大きく切り落とさずに済む場合があることです。
平野さんは、果汁が逃げにくいという点にも着目しています。
ただし、通常の切り方と比較して果汁がどれほど残るかについて、定量的な検証結果が示されているわけではありません。
また、すべてのパイナップルで簡単に葉が外れるわけでもありません。
葉の先端は硬く鋭いため、手を傷つけないよう注意してください。
必要に応じて厚手の布巾などを使い、無理にひねらないようにしましょう。
外れにくい場合は、通常どおり包丁で頭の部分を切り落とせば十分です。
裏ワザ②:茶色い芽をらせん状に取り除く
果肉をなるべく残したい方に向いているのが、らせん状の芽取りです。
パイナップルの表面をよく見ると、茶色い芽が斜めの列を作るように並んでいます。
この並びを利用し、芽の部分だけをV字に取り除く方法です。
2018年7月31日のクックパッドニュース編集部の記事でも、芽の列に沿って切り込みを入れる方法が紹介されています。
基本的な手順は次のとおりです。
1. パイナップルの上下を切り落とす
2. 果実を安定させ、外側の皮を薄くむく
3. 表面に残った茶色い芽の並びを確認する
4. 芽の列の両側からV字に切り込みを入れる
5. 芽を細長く取り除き、らせん状の溝を作る
この方法では、皮を厚く切り落とす場合と比べて、食べられる果肉を残しやすくなります。
一方、芽の位置を確認しながら細かく包丁を動かすため、作業には手間がかかります。
丸い果実を手に持ったまま刃を動かすのは危険なので、安定したまな板の上で少しずつ作業しましょう。
クックパッドに寄せられた調理レポートでは、きれいに切れたことや、捨てる部分を減らせたことを喜ぶ声も紹介されています。
ただし、こうした感想は個人の調理経験によるもので、誰でも同じ仕上がりになることを保証するものではありません。
筆者としては、果肉を残すことを重視する場合には魅力的な方法だと考えています。
ただし、包丁操作に慣れていない方は、最初から難しい切り込みに挑戦する必要はありません。
裏ワザ③:皮を残して船のように盛り付ける
パイナップルの皮を捨てずに、器として活用する方法もあります。
浅野陽子さんが2021年の記事で紹介したのは、切り離した皮の上に果肉を並べる盛り付けです。
まず、基本の方法でパイナップルをくし形に切ります。
芯と皮を取り除いたら、果肉を一口サイズに切りましょう。
その果肉を元の皮の上に戻すと、船のような形になります。
さらに果肉を左右交互に少しずつずらして並べれば、見た目が華やかになります。
ドールジャパンの記事でも、皮の上で果肉を切り分け、交互に並べる方法が紹介されています。
ただし、皮の上で直接包丁を使うと、果実が動いて切りにくい場合があります。
初心者の方は、まな板の上で果肉を切ってから皮に戻す方法が扱いやすいでしょう。
皮はあらかじめ洗い、果肉が汚れた部分に触れないようにすることも大切です。
家族のおやつはもちろん、来客時のデザートにも取り入れやすい工夫ですね。
パイナップルの芯は食べられる?台湾パイナップルとの違い
パイナップルの芯は、硬さによってはそのまま食べられます。
一般的な流通品では芯が硬いことがありますが、台湾産の台農17号など、芯まで比較的柔らかい品種もあります。
台湾パイナップルの台農17号は芯が柔らかい
台湾パイナップルは、甘みが強く、酸味が比較的穏やかなものが多いことで知られています。
なかでも「台農17号」は、芯まで食べやすい品種として紹介されることがあります。
2026年8月21日に公開されたとされる「食生活♥♥ロピア」の台湾パイナップルに関する解説でも、芯の食べやすさが取り上げられています。
ただし、この資料の公開日や記事内容については原典との照合が必要であり、ここでは台農17号の一般的な特徴として説明します。
台湾産パイナップルは、日本では春から初夏にかけて店頭で見かける機会が増え、特に4〜6月頃が流通の多い時期として紹介されることがあります。
浅野陽子さんも2021年の記事で、当時スーパーで見かける機会が増えていた台湾パイナップルに触れています。
ただし、「台湾パイナップル」という呼び方は台湾産のパイナップル全般を指す場合があります。
すべてが台農17号というわけではなく、産地だけで芯の柔らかさを判断することはできません。
一般的なパイナップルと台農17号を比較
特徴を整理すると、次のようになります。
比較項目 一般的な流通品の傾向 台湾産の台農17号
芯の食感 硬いものも多い 比較的柔らかい
芯の処理 硬ければ取り除く 柔らかければ残せる
甘み・酸味 品種によって異なる 甘みが強く酸味が穏やかな傾向
切り方 皮と必要に応じて芯を除く 皮を除き、芯は硬さで判断
流通時期 通年販売される商品もある 春から初夏に見かけやすい
この表は品種の特徴を整理したもので、すべてのパイナップルを2種類に分類したものではありません。
同じ品種でも、熟度や個体差によって食感は変わります。
芯を残すか迷ったときはどうする?
芯を残すかどうかは、切ったときの硬さや繊維の状態を確認して判断しましょう。
中心部分が明らかに硬く、繊維が密集している場合は、取り除くと食べやすくなります。
反対に、中心まで柔らかく、無理なくかめる状態なら、芯を残しても構いません。
特に小さなお子さんや高齢の方が食べる場合は、硬い繊維が残っていないか注意したいですね。
また、芯を残せる品種でも、食べる人の好みによって取り除いて問題ありません。
私は、果肉を無駄なく使うことも大切ですが、それ以上に食べやすい状態に仕上げることが重要だと考えています。

パイナップルで口がピリピリするのはなぜ?
パイナップルを食べたとき、舌や口の中にピリピリした刺激を感じることがあります。
この刺激には、果実に含まれる「ブロメライン」という酵素や酸味などが関係しています。
ブロメラインは、たんぱく質を分解する働きを持つ酵素です。
口の中の粘膜に作用することがあり、人によって刺激を感じる場合があります。
台湾パイナップルでも、同じような刺激が起こる可能性があります。
刺激が気になる場合は、一度に大量に食べることを避けましょう。
ブロメラインは熱に弱いため、十分に加熱すると酵素の働きが弱まります。
ただし、加熱すると生の果実とは食感や風味が変わります。
また、塩水に浸す方法が紹介されることもありますが、刺激を確実に防げる方法として十分に確立されているわけではありません。
強い痛みや腫れが出た場合は食べるのを中止してください。
じんましんや息苦しさなどが現れた場合は、アレルギー反応の可能性もあるため、速やかに医療機関へ相談することが大切です。
パイナップルをおしゃれに切るには?飾り切りと保存のコツ
基本の切り方を覚えたら、盛り付けを少し工夫するのも楽しいですね。
パイナップルは、くし形やスティック状にするだけでなく、皮を器にしたり、果肉を飾り切りにしたりできます。
また、切ったあとに食べ切れない場合は、適切に保存することも大切です。
バタフライカットで華やかに仕上げる
バタフライカットは、果肉にV字の切り込みを入れ、チョウの羽のような形に仕上げる飾り切りです。
ドールジャパンが2024年7月30日に公開した記事では、平野泰三さんがこの方法を紹介しています。
紹介された切り方では、まず葉と上下の部分を取り除きます。
その後、果実を横半分にし、さらに縦半分にして4分の1サイズにします。
中心の芯をV字に切り取り、果肉の上部や左右に切り込みを入れながら形を整えていきます。
最後に食べやすい厚さにスライスすると、チョウの羽を思わせる形になります。
取り外した葉を飾りに使うことで、南国らしい雰囲気を演出することもできます。
ただし、バタフライカットには細かな包丁操作が必要です。
初心者の方は、まず基本のくし形カットに慣れてから挑戦するとよいでしょう。
バスケットカットで皮を器にする
バスケットカットは、パイナップルの皮をかごのような器に見立てる方法です。
平野さんが紹介した方法では、葉と上下を取り除いたあと、果実を横半分に切ります。
続いて皮と果肉の間に包丁を入れ、果肉を取り出します。
紹介された工程では、刃をまな板と平行に近い向きで入れ、果実の向きを調整しながら切り進める方法が使われています。
ただし、丸い果実を回しながら包丁を使う工程は、慣れていない方には難しい作業です。
家庭では無理に同じ方法を再現せず、くし形に切って取り外した皮を器として使う方法でも十分に楽しめます。
取り出した果肉は、芯をV字に取り除き、約0.8cmの厚さに切り分ける方法が紹介されています。
そのうち1枚を小さな角切りにし、残りのスライスと一緒に皮の器へ盛り付けると、華やかな仕上がりになります。
皮の縁に飾りの切り込みを入れる方法もありますが、細かな作業が難しい場合は省いて構いません。
見た目の美しさだけでなく、食べやすさも意識したいですね。
スティック状に切れば手軽なおやつになる
忙しい日のデザートには、スティック状のカットも便利です。
基本の8等分から芯と皮を取り除き、細長い果肉を食べやすい長さに切ります。
家庭での目安として、幅や厚さを1〜2cm程度、長さを5〜10cm程度にすると、手に取りやすい形になります。
ただし、これは食べやすさを考えた目安であり、決まった規格ではありません。
小さなお子さんには長い棒状のまま渡さず、年齢やかむ力に合わせて小さく切り分けてください。
スティック状のパイナップルは、そのまま食べるだけでなく、ヨーグルトに添えたり、冷凍してひんやりしたおやつにしたりするのにも向いています。
華やかな飾り切りも魅力的ですが、普段の暮らしでは、こうした手軽な切り方が役立つと私は感じています。
切ったパイナップルは冷蔵で何日保存できる?
カットしたパイナップルは、清潔な密閉容器に入れて冷蔵しましょう。
浅野陽子さんの2021年の記事では、縦に切り分けた果肉をラップで包み、冷蔵庫で約2日間保存する方法が紹介されています。
また、2026年8月公開とされる台湾パイナップルに関する解説では、カット後は冷蔵で2〜3日以内に食べ切ることが目安として挙げられています。
ただし、こうした日数は保存品質の目安であり、安全に食べられる期間を保証するものではありません。
食品衛生の観点では、切った果物を室温に長く置かず、速やかに冷蔵することが大切です。
家庭では4℃以下を目安に適切に冷蔵し、できるだけ早く食べ切りましょう。
なお、4℃以下で保存していても、果実の鮮度や調理時の衛生状態によって傷み方は変わります。
異臭やカビ、明らかな変色がある場合は食べずに処分してください。
見た目やにおいに異常がなくても、安全とは限らない点にも注意が必要です。
食べ切れない場合は冷凍保存も便利
すぐに食べ切れない場合は、冷凍保存も選択肢になります。
皮と硬い芯を取り除き、一口サイズに切ってから冷凍用保存袋に入れましょう。
最初に果肉が重ならないように並べて凍らせると、必要な分だけ取り出しやすくなります。
家庭用冷凍庫では、風味や食感を楽しむ品質上の目安として、1か月程度で使い切る方法があります。
ただし、これも安全性を保証する期間ではありません。
冷凍したパイナップルは、半解凍でシャーベット風にしたり、スムージーに使ったりするのに向いています。
完全に解凍すると果汁が出て柔らかくなることがあるため、生の食感を楽しみたい場合は冷蔵保存を選ぶとよいですね。
余った果肉は簡単なデザートにアレンジ
切ったパイナップルは、そのまま食べるだけでなく、デザートにも活用できます。
浅野陽子さんは2021年の記事で、バルサミコ酢と生クリームを組み合わせたソースを紹介しています。
元の記事で紹介されたとされる材料の分量は、次のとおりです。
- バルサミコ酢:大さじ1
- 生クリーム:大さじ1
- 砂糖:小さじ2
- ミント:適量
ただし、これらの分量は原典との照合が必要なため、実際に作る際は好みに合わせて調整してください。
バルサミコ酢、生クリーム、砂糖を混ぜ合わせ、カットしたパイナップルに添えます。
仕上げにミントを飾れば、いつもの果物が少し特別なデザートになります。
もっと手軽に楽しみたい場合は、プレーンヨーグルトに果肉を加えるだけでもよいでしょう。
パイナップルの切り方はどれが最適?筆者の考察と選び方
ここまで、基本の8等分から、らせん状の芽取り、葉をねじる方法、飾り切りまで紹介してきました。
筆者としては、家庭で最適な切り方は、果肉を最も多く残せる方法ではなく、安全性・作業のしやすさ・食べやすさのバランスで決まると考えています。
初心者は安全性と再現性を優先したい
パイナップルの切り方には、果肉を残しやすい方法や、見た目を美しく仕上げる方法など、さまざまな工夫があります。
しかし、技術的に優れた切り方が、必ずしも家庭で最も便利とは限りません。
例えば、らせん状カットは芽だけを取り除けるため、果肉を残しやすいと考えられます。
一方で、芽の並びを確認しながら細かな切り込みを入れる必要があります。
それに対して、縦8等分は工程が比較的単純です。
果実を先に分けることで、芯と皮の位置を確認しながら処理できます。
私は、忙しい家庭では「次に切るときも同じようにできる」という再現性が大きな価値になると感じています。
一度だけ上手に切れる方法より、無理なく繰り返せる方法のほうが、日々の暮らしにはなじみやすいからです。
ただし、今回紹介した方法について、同じ条件で作業時間や果肉の重量を測定したわけではありません。
どちらが効率的かを客観的に比較するには、同程度の大きさと熟度の果実を用意し、実際に切り比べる必要があります。
比較するなら、次の項目を記録すると違いが分かりやすくなります。
- 作業開始から終了までの時間
- 食べられる果肉の重量
- 取り除いた皮と芯の重量
- 切り終わった果肉の形や食べやすさ
こうした数字を測定すれば、果肉を残せる量と作業の手間をより客観的に比較できます。
実測していない段階では、特定の方法が何分速い、何%多く果肉を残せるといった断定は避けるべきでしょう。
切る前に食べ方を決めると無駄を減らしやすい
もう一つ、筆者が大切だと考えるのが、切り始める前に食べ方を決めておくことです。
同じパイナップルでも、用途によって適した切り方は変わります。
家族のおやつなら、基本のくし形から一口サイズに切る方法が便利です。
果肉をなるべく残したい場合は、らせん状の芽取りが候補になります。
来客用のデザートなら、皮を器として使う盛り付けが向いているでしょう。
芯が柔らかい台農17号などを選べば、芯を取り除く工程を省ける場合もあります。
つまり、すべての場面で共通する唯一の正解があるわけではありません。
食べる人・使える時間・果実の特徴に合わせて切り方を選ぶことが、結果的に無駄を減らすことにつながると考えています。
丸ごと購入とカット済みは可食部の価格で比較する
パイナップルを購入するときは、丸ごとの商品とカット済みの商品で迷うこともありますよね。
ここで意識したいのが、実際に食べられる果肉の量です。
丸ごとのパイナップルには、皮や芯など、取り除く部分が含まれています。
そのため、同じ重量でも実際に食べられる量は異なります。
例えば、丸ごとの商品の価格を、切ったあとに残った果肉の重量で割れば、可食部100g当たりの価格を計算できます。
計算式は次のとおりです。
可食部100g当たりの価格=購入価格÷可食部重量(g)×100
この考え方を使えば、丸ごと商品とカット済み商品の価格を、より実用的な条件で比較できます。
ただし、丸ごとの商品には切る手間がかかり、食べ切れない場合は保存も必要です。
家族でたくさん食べるなら丸ごと購入が向いている場合もありますが、少量だけ必要ならカット済みのほうが便利なこともあるでしょう。
価格は店舗や時期によって変わるため、購入時に確認してください。
私は、食材を無駄なく使うことも、日常の中でできる大切な節約だと考えています。
まとめ:パイナップルの切り方は基本4工程から始めよう
パイナップルの切り方で迷ったら、まずは上下を切り落とし、縦8等分にしてから芯と皮を取り除く方法を覚えましょう。
基本の工程を理解しておけば、特別な道具がなくても家庭で切り分けられます。
果肉をなるべく残したい場合は、茶色い芽をらせん状に取り除く方法もあります。
葉をねじって外す方法や、皮を器として使う盛り付けも便利ですが、無理な包丁操作は避けてください。
また、台湾産の台農17号など、芯が比較的柔らかい品種では、芯を残して食べられる場合があります。
切った果肉は清潔な容器に入れて冷蔵し、できるだけ早く食べ切ることが大切です。
2018年のクックパッドニュース、2021年の浅野陽子さんの記事、2024年のドールジャパンの記事を見比べると、パイナップルには目的に応じたさまざまな切り方があることが分かります。
筆者としては、家庭で長く役立つのは、難しい技術を覚えることよりも、果実の特徴を知り、無理のない手順を選ぶことだと感じています。
丸ごとのパイナップルは最初こそ難しそうに見えますが、作業を4つに分ければ取り組みやすくなります。
まずは基本の切り方から、ご自身のペースで試してみてくださいね。
よくある質問
パイナップルの皮を一番簡単にむく方法は?
初心者には、縦に8等分してから皮を取り除く方法がおすすめです。
くし形にすると皮と果肉の境目が分かりやすくなり、茶色い芽も確認しながら取り除けます。
パイナップルの芯は必ず取り除く必要がありますか?
必ずしも取り除く必要はありません。
一般的な流通品では芯が硬いことがありますが、台湾産の台農17号などは比較的柔らかく、芯まで食べられる場合があります。
実際の硬さを確認し、食べにくい部分だけを取り除きましょう。
切ったパイナップルは冷蔵庫で何日保存できますか?
紹介した記事では、カット後の冷蔵保存について約2日、または2〜3日という目安が示されています。
ただし、保存日数は安全性を保証するものではありません。
清潔な密閉容器に入れ、4℃以下を目安に適切に冷蔵し、できるだけ早く食べ切りましょう。
すぐに食べない場合は、一口サイズに切って冷凍する方法も便利です。
執筆:結城 智秋(ゆうき ともあき)/暮らしのアイデアライター
会社員時代に仕事と家事の両立に悩んだ経験から、毎日の暮らしを少しラクにする生活術を研究。家事や節約、料理の工夫について、無理なく続けられる方法を中立的な視点で調べ、初心者にも分かりやすく発信しています。



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